ICTを使って、どのように理科の授業を行っていけばよいかというのが、他行の先生と話をしていて議論になりました。
個人的に考えるICTと理科の関係性は以下の通りです。
(HPの授業案も以下を基本に作っています。)
(1)あくまでICTは授業のツールであって理科の本質を見失ってはいけない。
「一人一台タブレット端末」だけが普及し、どうしても「つかわせなきゃ」という思いだけが先行し、また、本屋に行けばICT関連の本がたくさんありますが、こうなると「使う」が目的になり、「使った」だけの満足感になり、本来理科でつけるべき力が見失いがちです。
単元ないし、その授業の目標をしっかりと見極め、課題の精査や、評価をしっかりと考えた上で、「この場面でICT使うと効果的だよね」を考えていくようにしています。
(2)ICTは今までのものの代替えである。
例えば、今までのもので置き換えると
・資料を配布する → classroomで一斉配布。
・ホワイトボードでアイディアをまとめる → ジャムボードで掲示
ジャムボードについてはこちら
https://edu.google.com/intl/ALL_jp/jamboard/
・時系列変化をカメラやビデオでとる → タブレットカメラで連写ができる。
*瞬間の速さやストロボカメラの代わりに使用したこともあります。性能が良ければ、音の高さによる振動のちがいにも使用できます。
・空間認知の必要な地層、天気などの模型 → グーグルアースで代用
・植物や動物など調べ(資料集から)→ ネットやグーグルレンズを活用
これくらいの認識でいいのだと思います。
じゃあどんな場面で使えるのかをまとめると
①課題把握
(わからない用語を調べる、課題の不明瞭な点を調べる)
(google classroomに課題を掲示、資料を掲示)
②仮説
(ジャムボードで話し合い、ネットで調べ学習、)
③実験・観察・検証
(実験方法を調べる、カメラで実験の様子を残す、カメラの機能で変化を記録する、動画で動きを記録する、グーグルアースで実際の地形を調べる、グーグルアースで上空→2Dで地上の様子に切り替える)
④結果
(ジャムボードにまとめる、数値があるものは計算アプリでグラフ化、googledriveの共有フォルダに入れて、動画や写真を共有化していく)
⑤考察
(ジャムボードにまとめるて発表、スライドを共有化してレポートとしてclassroomで提出、googledriveの共有フォルダに入れて、動画や写真を共有化たものを全体で活用)
⑥まとめ
ジャムボードにまとめるて発表、スライドを共有化してレポートとしてclassroomで提出、googledriveの共有フォルダに入れて、動画や写真を共有化たものを全体で活用)
⑦振り返り
(classroomで課題に対するコメントを書く。レポートをまとめ、自分で保存しておく。)
思いつくのはこんなところでしょうか。単元によって、アプリやサイトの活用は様々ありそうです。
【最後にPISAの調査より】
https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2022/01_point.pd
国の教育を比較するの一環として,PISA(Programme for International Student Assessment : ピザ)と呼ばれる国際的な学習到達度に関する 調査を実施しています。文科省と国立教育政策研究所の共同発表したものの結果に以下のような文言がありました。
”日本,OECD 平均ともに,学校外でのインターネットの利用時間が 4 時間以上になると,3 分野と もに平均得点が低下。一方,4 時間未満の利用について見ると,日本は 30 分以上 4 時間未満利用す る生徒の 3 分野の平均得点はほとんど差がないが,OECD 平均は利用する時間が長いほど平均得点 は高くなる傾向がある。”
つまり、使いすぎるのものよくないということではないでしょうか。
生徒の状況に応じで、「ここで使おう」そうするのが一番なのかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿