2022年6月20日月曜日

【ICT】ICT×理科 そのこころは?

  ICTを使って、どのように理科の授業を行っていけばよいかというのが、他行の先生と話をしていて議論になりました。

 個人的に考えるICTと理科の関係性は以下の通りです。

(HPの授業案も以下を基本に作っています。)

(1)あくまでICTは授業のツールであって理科の本質を見失ってはいけない。

 「一人一台タブレット端末」だけが普及し、どうしても「つかわせなきゃ」という思いだけが先行し、また、本屋に行けばICT関連の本がたくさんありますが、こうなると「使う」が目的になり、「使った」だけの満足感になり、本来理科でつけるべき力が見失いがちです。

 単元ないし、その授業の目標をしっかりと見極め、課題の精査や、評価をしっかりと考えた上で、「この場面でICT使うと効果的だよね」を考えていくようにしています。


(2)ICTは今までのものの代替えである。

 例えば、今までのもので置き換えると

・資料を配布する → classroomで一斉配布。

・ホワイトボードでアイディアをまとめる → ジャムボードで掲示

ジャムボードについてはこちら

https://edu.google.com/intl/ALL_jp/jamboard/


・時系列変化をカメラやビデオでとる → タブレットカメラで連写ができる。

*瞬間の速さやストロボカメラの代わりに使用したこともあります。性能が良ければ、音の高さによる振動のちがいにも使用できます。


・空間認知の必要な地層、天気などの模型 → グーグルアースで代用

・植物や動物など調べ(資料集から)→ ネットやグーグルレンズを活用

これくらいの認識でいいのだと思います。


じゃあどんな場面で使えるのかをまとめると

①課題把握

(わからない用語を調べる、課題の不明瞭な点を調べる)

(google classroomに課題を掲示、資料を掲示)

②仮説

(ジャムボードで話し合い、ネットで調べ学習、)

③実験・観察・検証

(実験方法を調べる、カメラで実験の様子を残す、カメラの機能で変化を記録する、動画で動きを記録する、グーグルアースで実際の地形を調べる、グーグルアースで上空→2Dで地上の様子に切り替える)

④結果

(ジャムボードにまとめる、数値があるものは計算アプリでグラフ化、googledriveの共有フォルダに入れて、動画や写真を共有化していく)

⑤考察

(ジャムボードにまとめるて発表、スライドを共有化してレポートとしてclassroomで提出、googledriveの共有フォルダに入れて、動画や写真を共有化たものを全体で活用)

⑥まとめ

ジャムボードにまとめるて発表、スライドを共有化してレポートとしてclassroomで提出、googledriveの共有フォルダに入れて、動画や写真を共有化たものを全体で活用)

⑦振り返り

(classroomで課題に対するコメントを書く。レポートをまとめ、自分で保存しておく。)

思いつくのはこんなところでしょうか。単元によって、アプリやサイトの活用は様々ありそうです。



【最後にPISAの調査より】

https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2022/01_point.pd

国の教育を比較するの一環として,PISA(Programme for International Student Assessment : ピザ)と呼ばれる国際的な学習到達度に関する 調査を実施しています。文科省と国立教育政策研究所の共同発表したものの結果に以下のような文言がありました。


”日本,OECD 平均ともに,学校外でのインターネットの利用時間が 4 時間以上になると,3 分野と もに平均得点が低下。一方,4 時間未満の利用について見ると,日本は 30 分以上 4 時間未満利用す る生徒の 3 分野の平均得点はほとんど差がないが,OECD 平均は利用する時間が長いほど平均得点 は高くなる傾向がある。”


つまり、使いすぎるのものよくないということではないでしょうか。

生徒の状況に応じで、「ここで使おう」そうするのが一番なのかもしれません。


2022年6月14日火曜日

【実践記録】テストの返却

 本日はどのクラスもテストの返却作業でした。


個人的にテストで気を付けていること

①○は解答用紙の(1)や(2)などの上に○をつける

 ⇒昔は適当な場所に○をしていたが、採点ミスをしやすかったことと、生徒の文字に被らなくなること、この2点があるのでそうしています。

②同じく誤答は(1)や(2)などの上に/を入れる。

 ⇒上記と同じ理由で誤答とわかるようにしています。

③無回答は(1)や(2)などの上に×を入れる

 ⇒返却後、無回答の空欄に後から解答を入れてあたかもあっていたかのように持ってこられることの防止。ここは元から無回答であったという証拠を残すため。

④平均点は取っていないという。

⇒人数も少なく、両極化しているため平均点はあてにならないと生徒へ伝えています。

⑤△は解説を入れておく。

⇒あとから個人的に説明するのも大変なので、△にした解答には「○○が足りない」「○○だけでは不十分」などとコメントを書いておきます。

⑥漢字間違いは正しい漢字や、違いうところに波線などを入れておく。

⇒意外とわかっていない生徒が多いので、はっきりと赤で書いて渡します。

⑦模範解答は渡す

⇒外部に出て恥ずかしい問題や、困る解答を作成しないようにしようということで、自信をもって外部に出しても大丈夫というくらい気を使ったテストを作成しているので、模範解答は生徒に渡しています。(生徒にわたるので、絶対に大丈夫と自信が言えるようにテストを作るという自分にプレッシャーをかける意味合いもあります。)


*ちなみに、塾が学校の定期試験の過去問を売るということをやっているという情報を聞きましたが、本当に腹立たしいなと思っています。

2022年6月13日月曜日

【実践記録】6月13日 2年生 物質(エネルギー) 4章 化学変化と物質の質量

 【実践記録】6月13日

2年生 物質(エネルギー) 4章 化学変化と物質の質量


課題:なぜ銅:酸素=4:1、マグネシウム:酸素=3:2になるか。

これをグループ学習で、タブレットで調べて、自分たちでまとめる。

教科書では、原子量(原子の相対的な質量)で説明しているけど、酸素が16としてしか触れていないので、その比から銅は16の4倍で64となっているけど、根本的に銅は64、酸素は16だから、64:16、マグネシウムは24だから、24:16を理解させて比を求めさせるところに意味があると考える。

内容は高校化学なんだけど、ちょっと教科書の説明が腑に落ちなかったので、自力で調べて納得できるかやらせてみた。

説明するのは簡単だけど、調べるのって大事だなと感じた。時間がかかるので、残りは宿題で調べてくるように指示。

「主体的に学習に取り組む態度」として、評価する。


2022年6月12日日曜日

【初投稿】中学校理科「主体的に学習に取り組む態度」の学習評価完全ガイドブックの紹介

 【初投稿】

とりあえず、ホームページを作って、一緒に実践記録なんかもできたらいいなと思っています。


さて、初投稿が広告で申し訳ないのですが、「中学校理科「主体的に学習に取り組む態度」の学習評価完全ガイドブック」という書籍の1つ授業内容を書かせていただきました。

たくさんの方の授業が参考になります。

この執筆にあたり、たくさんの方とZOOMで会議をしましたが、東京の中学校の進んだレベルがすごあったです。そして、この本の初めに全中理顧問 山口先生が触れられている「主体的に学習に取り組む態度」の学習評価とは何かが分かりやすく書かれています。

ぜひ手に取って、一読いただければと思います。

全国の主要な本屋さんでも販売していると思いますが、以下からも購入できます。


明治図書オンラン

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【裏版】第69回全中理三重大会旅行記

 *この内容は、理科というよりも、「第69回全中理三重大会」の裏で、何があったかという内容が含まれます。気軽に読んでいただければと思います。 【初日(8月8日(火))】  うちの地域を10時半に出発!しかーし、家庭の事情で、指定していた便に乗れず、後の便の自由席へ変更(><)。座...